Brief Communication

結核:2-デオキシ-2-[18F]フルオロ-D-グルコースを用いる陽電子放射断層撮影・コンピューター断層撮影(PET-CT)法によるHIV関連進行性結核の特徴付け

Nature Medicine 22, 10 doi: 10.1038/nm.4161

結核は、潜伏感染と活動性疾患の2つの状態に慣例的に分類される。無症状で抗レトロウイルス療法を受けたことのないHIV-1感染成人患者で結核に潜伏感染している35人について、我々は陽電子放射断層撮影法とコンピューター断層撮影法を組み合わせるPET-CT法を用い、この内の10人で潜伏性の活動性疾患と考えられる肺の異常が見られ、臨床的な結核に進行する可能性がかなり高いことを突き止めた。今回の知見は、結核感染を2つの状態に分ける従来からの方式に疑問を呈するものであり、進行予測に使えるバイオマーカーを見つけ出すのに役立つ可能性がある。

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