Brief Communication

自己免疫疾患:全身性エリテマトーデス患者での低用量インターロイキン2投与は

Nature Medicine 22, 9 doi: 10.1038/nm.4148

全身性ループスエリテマトーデス(SLE)は命に関わることもある自己免疫疾患で、エフェクターCD4+ T細胞と制御性CD4+ T細胞の間の活性バランスの変化が特徴である。CD4+ T細胞サブセットの恒常性はインターロイキン2(IL-2)によって調節されていて、SLE患者ではT細胞によるIL-2産生低下が認められる。今回我々は、低用量組換え型ヒトIL-2投与が、制御性T(Treg)細胞、濾胞ヘルパーT(TFH)細胞およびIL-17産生ヘルパーT(TH17)細胞の存在数を選択的に変化させるが、TH1やTH2細胞には影響がなく、SLE患者における疾患活動性の顕著な低下を伴うことを報告する。

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