Review

NETosis:非感染性疾患における好中球細胞外トラップの新しい役割

Nature Medicine 23, 3 doi: 10.1038/nm.4294

好中球細胞外トラップ(NET)の形成は、好中球が細菌を捕獲して殺せるようにする手段の1つである。しかし、この現象が非感染性で無菌性の炎症でも起こるらしいことを示唆する証拠も増えつつある。本総説では、自己免疫、血液凝固、急性傷害およびがんにおけるNETosis、つまり好中球の特徴的な細胞死の役割について述べ、治療標的候補としてのNETについて論じる。さらに細胞外DNAが無菌性炎症では常に有害であるのかどうか、またその発生源が必ずNETであるのかどうかについても考察する。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度