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転移するがんをウイルスで追いかける
Nature Medicine 23, 6 doi: 10.1038/nm0617-652
「殺がんウイルス」を設計して、それに転移性腫瘍を追跡させるという手法の開発が進んでいる。これは腫瘍細胞のほとんどで病原体に対する防御が弱化していることから考えられた方法である。ヒトには病気を引き起こさないウイルスを見つけ出し、それを目的とする腫瘍に効率よく送達するという難問に製薬各社が挑みつつあり、すでにかなりの進展が見られている上、免疫療法との組み合わせなどの改良も進んでいる。