Editorial がん診断への処方箋 2017年7月1日 Nature Medicine 23, 7 doi: 10.1038/nm.4371 進行した段階のがんに対する有効な治療法を突き止める研究は、がん研究の進展とともに大きく進歩した。がん研究分野での次の難問は、早期のがんとの闘い方である。腫瘍は早期に診断されて治療を受けたものほど、根絶の機会が多くなることが経験的に知られていて、がんによる死亡者数を減らす方法の1つは、腫瘍が局在していて遺伝的多様性が低いうちに発見、治療することだと考えられている。進行がんの研究から得られた標的治療、塩基配列解読法や複雑なデータの処理法などの知識をフルに用い、さらにバイオマーカーを使う診断法を充実させて早期診断手法を改善していくことが、がんの早期診断と治療に次の革命をもたらすはずだ。 Full text PDF 目次へ戻る