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免疫系にがんを見つけさせる
Nature Medicine 23, 9 doi: 10.1038/nm0917-1006
免疫チェックポイント阻害剤をはじめとする免疫療法薬は、がん治療に改革をもたらした。その仕組みはT細胞にかかっているブレーキを解除して自身の免疫系をがんに向かわせるというものだが、こうした免疫療法薬はどの患者にも有効なわけではなく、イピリムマブなどのチェックポイント阻害剤を単独投与した場合に反応が得られるのは、多様ながんの約20%にすぎない。その理由の1つは免疫系が十分に働かないことにあるらしい。そこでT細胞が、タフながん細胞を攻撃しやすくなる条件、例えばサイトカインを併用して制御性T細胞を働きに…