Brief Communication
肥満:MC4Rの活性化作用はレプチン受容体を欠損する患者で持続的な体重減少を促進する
Nature Medicine 24, 5 doi: 10.1038/s41591-018-0015-9
メラノコルチン4受容体(MC4R)シグナル伝達経路の基盤となる遺伝子の欠損は、重篤な肥満をもたらす。レプチン受容体(LEPR)を欠損する3人の重篤な肥満患者へMC4Rアゴニストであるセトメラノチドを投与したところ、45〜61週の観察期間にわたって過食と体重の大幅で持続的な減少が見られた。セトメラノチドは、これまでに開発・検証されたMC4Rアゴニストと比べると、NFAT(nuclear factor of activated T cell)シグナル伝達の活性化に加えて、特定のMC4Rバリアントを含むこのシグナル伝達経路の機能回復という独自の活性を持つ点が異なっている。我々のデータは、さまざまなMC4R関連経路欠損が見られる患者の治療におけるセトメラノチドの有効性を実証している。