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CRISPR–Casを最もうまく使うには
Nature Medicine 24, 5 doi: 10.1038/s41591-018-0038-2
DNAに書き込まれた情報を「編集する」技術は複数見つかっているが、最も画期的とされているのはKooninとMakarovaが見つけたCRISPR–Casシステムである。これは細菌やアーキアがウイルスと闘うために進化させてきた巧妙なシステムだが、ゲノム編集技術として使うにはまだ改良の余地があると考える研究者は多く、新しい酵素の探索、特異性と正確さの向上など、さまざまな試みが進行している。その一方で、防御システムとしてのCRISPR–Casと他の免疫系との関係や、多様な防御システムが存在する理由などにも関心が集まっており、このようなシステムの研究は予想以上に奥が深そうだ。