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うつ病:側坐核に入力する扁桃体コレシストキニングルタミン酸作動性求心性神経中のカンナビノイドCB1受容体はうつ様行動を調節する

Nature Medicine 25, 2 doi: 10.1038/s41591-018-0299-9

大うつ病性障害は深刻な精神疾患であり、世界人口の17%に上る人々が罹患している。うつ病患者の死後脳解析と画像化研究から、うつの病態生理学には扁桃体基底外側核(BLA)の機能障害が関与することが示されている。しかし、BLAニューロンがうつ様行動を調節する神経回路と分子機構については、ほとんど分かっていない。今回我々は、マウスではBLAコレシストキニン(CCK)グルタミン酸作動性ニューロンが、側坐核(NAc)内のD2中型有棘ニューロン(MSN)を介して負の強化を仲介すること、また感受性マウスでは慢性的な社会的挫折がシナプス前1型カンナビノイド受容体(CB1R)の減少を介して、CCKBLA–D2NAc回路の興奮性伝達を選択的に強化することを明らかにした。CCKBLA–D2NAc回路でのCB1Rのノックダウンは、シナプス活動を上昇させ、ストレス感受性を促進した。特に、CCKBLA–D2NAc回路の選択的な阻害、あるいは合成カンナビノイドのNAc内投与は、それだけで抗うつ様作用を生じさせるのに十分だった。まとめると我々の研究は、うつの回路と分子機構を明らかにするものである。

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