Brief Communication
バクテリオファージ療法:薬剤耐性Mycobacterium abscessusに播種型感染した患者の治療のための改変型バクテリオファージ
Nature Medicine 25, 5 doi: 10.1038/s41591-019-0437-z
Mycobacterium abscessusによる播種型感染を起こした嚢胞性繊維症の15歳の患者に、両側性の肺移植の後に3種類のファージの混合物が投与された。感染性のM. abscessus株を効率よく殺傷する有効な溶菌ファージ誘導体は、ゲノム工学と順遺伝学の手法によって開発されたものである。これを使った静脈内ファージ投与は、耐容性が良好で、胸骨の創閉鎖、肝機能改善、感染した皮膚の結節の相当度の消散などの客観的な臨床的改善と関連付けられた。