Perspective

幹細胞治療:幹細胞を用いる治療介入の倫理的進展

Nature Medicine 25, 7 doi: 10.1038/s41591-019-0511-6

幹細胞を用いる新しい複雑な治療法の開発は緩やかに進みつつあり、さまざまな利害関係者間での長期間にわたる持続的な協力が必要とされる。本稿では、幹細胞を用いる治療介入(SCBI)が臨床へ移行する際に直面する主要な倫理的難問や方針について論じる。このような問題には、SCBIの臨床実施の時期尚早な広がり、臨床試験でのリスク評価、研究参加者からの正当な根拠のあるインフォームドコンセントの取得、バランスが取れた完全な研究報告書とパブリックコミュニケーション、規制、治療への公正なアクセスなどがある。我々は、こうした難問を考慮しつつ、この治療法の臨床移行を進める方法を提案する。

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