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COVID-19:COVID-19パンデミックの第一波が先進21か国の全死因死亡率に及ぼした影響の大きさ、人口統計学的性質および動態

Nature Medicine 26, 12 doi: 10.1038/s41591-020-1112-0

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)は、健康の多くの決定要因、つまり社会的、経済的、環境的、そしてヘルスケアなどの決定要因を変化させている。今回、16のベイズモデルのアンサンブルを人口動態統計データに適用し、パンデミックの全死因死亡数が21の先進国へ及ぼした影響を推定した。2020年2月中旬から5月にかけて、これらの国々での死亡者数は、パンデミックが起こらなかったとした場合よりも、20万6000人多くなった(95%信用区間、17万8100~23万1000)。超過死亡者数、10万人当たりの超過死亡者数、死亡者数の相対的な増加は、ほとんどの国で男女間でほぼ同じだった。イングランド、ウェールズ、、スペインは最も大きな影響を被った。すなわち、10万人当たりの超過死亡者数はほぼ100人で、これはイングランドおよびウェールズでは37%(30~44%)、スペインでは38%(31~45%)の相対的増加に相当する。ブルガリア、ニュージーランド、スロバキア、オーストラリア、チェコ、ハンガリー、ポーランド、ノルウェー、デンマーク、フィンランドでは、男女いずれの場合でも、想定されるわずかな減少から5%以下の増加までにわたる死亡率変化が見られた。COVID-19パンデミックによる死亡者数の不均一な影響は、各国のパンデミックへの対応の成功度の違いと、医療制度や公的介護制度の復原力と事前の備えの差異を反映している。

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