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免疫:広範囲にわたる免疫活性化は、健常者のワクチン応答性とループス患者の疾患活動性に共通のセットポイントシグネチャーの基盤である

Nature Medicine 26, 4 doi: 10.1038/s41591-020-0769-8

ワクチン接種や疾患に対する応答性は個人間で大きく変動するが、その一因はベースラインの免疫の変動であると考えられている。免疫応答のこのようなベースラインの予測因子とその生物学的基盤を突き止めることは、がん免疫療法、疾患転帰、ワクチン接種や感染応答性に予測因子が重要となる可能性があるため、広く関心が持たれている。今回我々は、健常者でインフルエンザと黄熱病の両方のワクチン接種に対する抗体応答性を予測する、ベースラインの血液転写シグネチャーを明らかにした。臨床的静止状態で評価されたこれらの同じ転写シグネチャーは、形質芽球が関連する憎悪を伴う全身性エリテマトーデス患者の疾患活動性と相関している。インフルエンザワクチン接種に対する応答性が高い健常者と低い健常者に由来する82の表面タンパク質のCITE-seqプロファイリングと5万3201個の単一細胞のトランスクリプトームによって、我々のシグネチャーが形質細胞様樹状細胞I型IFN-T/Bリンパ球ネットワークの活性化の程度を反映することが明らかになった。我々の知見は、このような免疫のベースライン状態の調整がワクチン応答性を改善し、また自己免疫疾患の望ましくない活動性を軽減する可能性を提起している。

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