Brief Communication
COVID-19:小児のSARS-CoV-2感染の特徴と、糞便中への持続的なウイルス排出を示す有力な証拠
Nature Medicine 26, 4 doi: 10.1038/s41591-020-0817-4
本論文では、10例の小児SARS-CoV-2感染に関する疫学研究と臨床研究について報告する。感染は、SARS-CoV-2 RNAのリアルタイム逆転写PCRアッセイにより確認された。これらの症例では、症状に特異性はなく、呼吸補助や集中治療が必要となった患者はいなかった。また胸部X線写真では、肺炎の明確な兆候(成人症例では感染の決定的な特徴である)は認められなかった。注目すべきは、8人の小児で鼻咽頭検査が陰性になった後でも、直腸スワブ検査では陽性が持続したことで、これは糞口感染の可能性を提起する結果である。