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がん治療:古典的ホジキンリンパ腫患者でのPD-1阻害に対する応答性の末梢免疫シグネチャー

Nature Medicine 26, 9 doi: 10.1038/s41591-020-1006-1

PD-1阻害は、古典的ホジキンリンパ腫(cHL)で高い有効性を発揮する。cHLでは染色体9p24.1上のCD274PD-L1)とPDC1LG2PD-L2)のコピー数増加がしばしば起こっている。しかし、大部分がMHCクラスI陰性のこの腫瘍での抗PD-1療法の作用機序はまだ明らかにされていない。我々は、T細胞受容体(TCR)の塩基配列解読および飛行時間解析によるサイトメトリーという相補的手法を用いて、CheckMate 205第II相臨床試験(NCT02181738)で治療を受けた56人の患者でのPD-1阻害に対する応答の末梢免疫シグネチャーを得た。抗PD-1療法は、ベースラインのTCRレパートリーが多様であり、治療中にシングルトンクローンの関連増加が起こる患者で最も有効であった。CD4+ T細胞のTCRの多様性は治療中に大幅に増加し、これは完全奏効に至った患者で最も顕著だったが、CD8+ T細胞ではこういうことは起こらなかった。さらに、治療に応答した患者では、活性化したナチュラルキラー細胞と新たに見つかったCD3-CD68+CD4+GrB+サブセットの存在量が増加した。これらの研究により、新たに増殖したクローン性が多様なCD4+ T細胞や自然免疫エフェクターが、cHLでのPD-1阻害の有効性に関与することが明らかになった。

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