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HIV:早期に治療されたHIV-1感染でのHTIワクチンの安全性、免疫原性およびウイルスリバウンドに対する効果 ─ 無作為化プラセボ対照第1相試験

Nature Medicine 28, 12 doi: 10.1038/s41591-022-02060-2

HIVACAT T細胞免疫原(HTI)は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)ワクチンの新規な免疫原であり、ヒトでのウイルス制御に関連するHIV標的に対して細胞性免疫応答を誘導するために設計された。AELIX-002試験は、早期に抗レトロウイルス治療を受けた45人(44人が男性、1人が女性)で、DNA.HTI(D)、MVA.HTI(M)およびChAdOx1.HTI(C)ワクチンの組み合わせの安全性を主要評価項目とする無作為化プラセボ対照試験である(NCT03204617)。副次評価項目は、T細胞免疫原性、ウイルスリバウンドに対する影響、抗レトロウイルス治療中断(ATI)の安全性とした。有害事象のほとんどは軽度で一過性だった。関連する重篤な有害事象は見られなかった。我々は、HTIワクチンは強力かつ多機能であり、幅広いCD4およびCD8 T細胞応答を誘導できることを示す。ATI期間中に全参加者でウイルスリバウンドが検出され、血漿中のHIV-1ウイルス量が10万コピーml−1を超えた場合あるいは8週間連続で1万コピーml−1を超えた場合と、24週間のATIの後にはARTが再開された。事後解析では、HTIワクチンは有益なHLA(ヒト白血球抗原)クラスI対立遺伝子を持たないワクチン接種者でのARTを行わない期間の延長と関連していた。ATI終了時とART中断時の血漿中のウイルス量は、ART中断時のワクチン誘導性のHTI特異的T細胞応答と正に相関していた。ウイルスリバウンドの防止についてのこのワクチンの有効性は限定的だが、HTIに対してロバストなT細胞応答を誘導することができる能力は併用療法戦略に有益である可能性があり、臨床試験で現在調べられている。

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