Review Article
社会学:誤情報:影響されやすさ、拡散、一般市民に抵抗力をつけるための介入法
Nature Medicine 28, 3 doi: 10.1038/s41591-022-01713-6
誤情報の拡散は、公衆衛生や病気の世界的大流行(パンデミック)をうまく管理していく上で大きな脅威となる。例えば、誤情報を見聞きすることはワクチン接種や公衆衛生ガイドライン遵守を徐々に損なう可能性があることが、研究により明らかになっている。誤情報の科学に関する研究は急速に増加しつつあるため、この概念的な論考では、情報の氾濫状態を指すインフォデミックの3つの主要な側面(影響されやすさ、拡散、情報に対する抵抗力の獲得)についての知見を要約する。そして、既存の研究を、(一部の)人々が誤情報に対して(より)影響されやすいのはなぜか、誤情報はオンラインのソーシャルネットワーク上でどのように拡散するのか、どのような介入が誤情報に対する心理的抵抗力を高めるのに役立ち得るのかという疑問に関して評価し、さらにインフォデミック管理に関連する方法について論じ、比較検討する。