Research Briefing
PIK3CAのホットスポット変異からはTCR遺伝子治療の標的になる共通のネオアンチゲンが生じる
Nature Medicine 28, 5 doi: 10.1038/s41591-022-01806-2
PIK3CAの機能獲得変異は、ヒトの固形がんで最も広く見られる変異の1つである。SIFT-seq〔stimulation-induced functional T cell receptor(TCR)sequencing〕を使うことにより、変異体PI3Kαに共通するネオアンチゲン(腫瘍特異的変異抗原)に結合する一群のTCRが見つかった。その中には、独特なCDR3βループを介してがん細胞に結合するために臨床で使えそうなものも含まれている。