Brief Communication

過食性障害:制御不能な摂食に対する側坐核での応答性脳深部刺激療法のパイロット研究

Nature Medicine 28, 9 doi: 10.1038/s41591-022-01941-w

制御不能な(LOC)食物摂取に先立って起こる渇望は、むちゃ食い障害(BED)の患者で介入を行う好機となる。本パイロット研究では、BEDで重度の肥満である患者2人に対して、応答性脳深部刺激療法(DBS)を用いて、LOC摂食に先立って起こる食物渇望の際の側坐核(NAc)の電気生理学的変化を記録した(試験登録番号NCT03868670)。NAcの低周波振動の増加は食物渇望中に顕著であり、これを用いてDBS電極送達を誘導した。そして、6か月にわたって食物摂取について自制の改善と体重減少が観察された。これらの知見は、電気生理学的に誘導されたNAc DBSにより、抑制性の制御が回復することを裏付ける初期の結果である。この手法のスケーラビリティを決定するには、サンプルサイズを増やしてのさらなる研究が必要である。

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