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膀胱がん:筋層浸潤性膀胱がんに対する臓器温存療法として、ゲムシタビン・シスプラチン併用療法にニボルマブを追加する ─ 第2相試験

Nature Medicine 29, 11 doi: 10.1038/s41591-023-02568-1

膀胱切除術は、筋層浸潤性膀胱がん(MIBC)に対する標準治療だが、患者の生活に大きな影響を及ぼす。この第2相試験では、MIBC患者に、ゲムシタビン・シスプラチンに加えてニボルマブによる治療を4サイクル行った後、臨床的再評価を行った。その結果、臨床的完全奏効(cCR)を達成した患者に対しては、膀胱切除術を行わずに治療と経過観察を行った。共主要評価項目は、cCR率と、複合評価項目(即時の膀胱切除術を受けなかった患者における2年時点での無転移生存率、あるいは即時の膀胱切除術が選択された患者におけるypT1N0未満)に対するcCRの陽性的中率の評価とした。76人の患者が登録され、そのうちの33人がcCRを達成し(43%、95%信頼区間〔CI〕:32%、55%)、cCRを達成した33人のうちの32人で、即時の膀胱切除術の見送りが選択された。cCRの陽性的中率は0.97(95%CI:0.91、1)であり、共主要評価項目を満たした。最も多い有害事象は、倦怠感、貧血、好中球減少、吐き気だった。事前指定した遺伝子(ATMRB1FANCCERCC2)の体細胞変異や、腫瘍変異量の増加は、cCRの陽性的中率を改善しなかった。末梢血マスサイトメトリーや可溶性タンパク質分析物による探索的解析では、ベースライン時や治療中の、免疫系構成と臨床転帰の間の関連が実証された。ゲムシタビン・シスプラチン併用にニボルマブを追加した後の厳密に定義されたcCRは、膀胱温存の役に立ち、さらなる研究の妥当性を示している。ClinicalTrials.gov登録番号:NCT03451331。

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