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アフリカでは多くの遠隔医療企業が革新を続けている
Nature Medicine 29, 2 doi: 10.1038/s41591-022-02089-3
革新的な遠隔医療スタートアップ企業により、アフリカでの医療へのアクセスは大きく変化している。妊娠の経過と小児の発育を観察するのに役立つ情報を携帯電話の通信網を利用して送信するサービス、非伝染性疾患の予防を目指すオンラインプラットフォームなどが始まっており、健康増進に役立っている。また、ガーナ、ケニア、ナイジェリアなどの重点地域の60社以上が、新しいモデルによって医療製品の流通を変革しようと取り組んでいる。現在、遠隔医療導入の障壁となっているのは、アフリカのインフラの不備と政策的枠組みの欠如である。健康データに関する規制や法律がないことをはじめとして、遠隔医療の成長を阻む難問は数多く、多様である。しかし技術革新は続いていて、予想以上の結果や利益がもたらされており、遠隔医療の可能性に寄せられる期待は非常に大きい。