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転移性黒色腫:軟髄膜疾患におけるニボルマブの髄腔内投与および静脈内投与の併用療法 ─ 第1相試験の中間結果
Nature Medicine 29, 4 doi: 10.1038/s41591-022-02170-x
軟髄膜疾患(LMD)には効果的な治療法が喫緊に必要とされている。本論文では、LMDを伴う黒色腫患者を対象とした、ニボルマブの髄腔内(IT)投与および静脈内(IV)投与の併用療法に関する進行中の単群FIH(first-in human)第1/1b相試験の中間解析結果を報告する。主要評価項目は、安全性とニボルマブのIT推奨用量の決定である。副次評価項目は全生存期間である。患者は、サイクル1ではニボルマブIT単独投与で治療され、その後のサイクルではニボルマブIV投与が追加された。転移性黒色腫の患者25人が、ITニボルマブ 5、10、20、50 mgを用いて治療された。どの用量レベルでも用量制限毒性は見られなかった。ニボルマブのIT推奨用量は2週間ごとに50 mg(ニボルマブ240 mg IVと併用)であることが分かった。全生存期間の中央値は4.9カ月で、26週生存率は44%、52週生存率は26%であった。これらの初期結果は、ニボルマブのITとIVの併用投与が安全かつ実行可能であり、LMDを伴う黒色腫患者(抗PD1療法歴がある患者を含む)において有効である可能性が示唆される。本試験への登録は継続中である(肺がん患者を含む)。ClinicalTrials.gov登録:NCT03025256。