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BRAF変異:BRAFV600E変異陽性希少がんにおけるダブラフェニブとトラメチニブの併用 — 第2相ROAR試験

Nature Medicine 29, 5 doi: 10.1038/s41591-023-02321-8

BRAFV600E変異は、多くの腫瘍で広く認められる。本論文において我々は、BRAFV600E変異を有する進行希少がん患者の8つのコホート(甲状腺未分化がん〔n = 36〕、胆道がん〔n = 43〕、消化管間質腫瘍〔n = 1〕、小腸の腺がん〔n = 3〕、低悪性度グリオーマ〔n = 13〕、高悪性度グリオーマ〔n = 45〕、有毛細胞白血病〔n = 55〕、多発性骨髄腫〔n = 19〕)におけるダブラフェニブ(BRAFキナーゼ阻害剤)とトラメチニブ(MEK阻害剤)併用の第2相バスケット試験の最終的な有効性と安全性の結果について報告する。主要評価項目である、調査者が評価したこれらのコホートにおける全奏効率は、それぞれ56%、53%、0%、67%、54%、33%、89%、50%であった。副次評価項目は、奏効期間(DoR)、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)の中央値および安全性であった。DoRの中央値は、それぞれ14.4カ月、8.9カ月、未達成、7.7カ月、未達成、31.2カ月、未達成、11.1カ月であった。PFSの中央値は、それぞれ6.7カ月、9.0カ月、未達成、評価不能、9.5カ月、5.5カ月、評価不能、6.3カ月であった。OSの中央値は、それぞれ14.5カ月、13.5カ月、未達成、21.8カ月、評価不能、17.6カ月、評価不能、33.9カ月であった。最も頻度の高い(患者の20%以上)治療関連有害事象は、発熱(40.8%)、倦怠感(25.7%)、悪寒(25.7%)、吐き気(23.8%)、発疹(20.4%)であった。ダブラフェニブとトラメチニブの併用は有望な腫瘍横断的活性を示し、BRAFV600E変異のある進行希少がんの一部の患者のための期待できる治療法となり得ることが示唆された。ClinicalTrials.gov登録:NCT02034110。

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