Research Briefing

多発性骨髄腫の抗原回避と標的免疫療法後の再発の問題を解明する

Nature Medicine 29, 9 doi: 10.1038/s41591-023-02515-0

この研究ではゲノム解析とin vitroでの機能解析を組み合わせることにより、多発性骨髄腫(MM)でのB細胞成熟抗原(BCMA)あるいはオーファンGタンパク質共役型受容体GPRC5Dを標的とする免疫療法に対する耐性機構(腫瘍に内在する機構)を明らかにし、BCMAおよびGPRC5Dをコードする遺伝子の変異が臨床的再発の促進に極めて重要な役割を果たしていることを示した。これらの知見は、MMの治療戦略の選択や次世代の標的免疫治療の開発を助ける重要な指標となるだろう。

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