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全ファイバー型ピンセット

Nature Photonics 1, 12 doi: 10.1038/JnphotonInThisIssue63040

光ピンセットは、微小な生体サンプルを操作するのに便利な手段である。しかし、これまでのところ、ほとんどの設計は顕微鏡対物レンズと自由空間光通信(free-space optics)を利用しており、小型ファイバー系システム実現への強い動きがある。今回、イタリアの科学者P Minzioniらは、注射針より小さく、作動距離が長く、3次元で微小物体を捕捉・操作できる全ファイバー型プローブを開発した。そのデバイスには4本1束のファイバーが使用されており、それらの端面は、全反射を起こして高開口数レンズのようなビーム集束を実現するよう丁寧に形成されている。プローブの性能を実証するため、Minzioniらは直径10 μmのポリスチレンビーズをそのプローブで操作した。Minzioniらによると、将来の潜在的応用として、単一粒子X線分光やin vivo生物学的作業が考えられる。

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