<p>量子ドットLEDの特徴は帯域幅の狭い純粋な飽和発光色であり、量子ドットのサイズを変えることによって発光波長を容易に調節できる。しかし、LEDの輝度、効率および寿命は、近い将来の商業化に必要な条件を満たすよう改善する必要がある。今回我々は、これまで報告されたなかで最高の最大輝度値を示す赤色、橙色、黄色および緑色LED(それぞれ9,064、3,200、4,470および 3,700 cd m<super>−2</super>)について報告する。溶液プロセスで作成可能なコア‐シェル型量子ドット(コアがCdSe、シェルがZnSまたはCdS/ZnS)をデバイスの発光層として用いた。我々は、デバイスの構成層の厚さを最適化することによって、エレクトロルミネッセンス効率の向上(1.1~2.8 cd A<super>−1</super>)、低いターンオン電圧(3~4 V)および長い動作寿命を示す量子ドットLEDを開発できた。これらの結果は、このような量子ドットLEDがフラットパネルディスプレイ用として将来有望であることを示唆している。</p>