Letter 偏光制御可能な高周波単一光子源 2007年12月1日 Nature Photonics 1, 12 doi: 10.1038/nphoton.2007.227 <p>オンデマンドで非古典的な光状態を提供する光電子デバイスは、量子鍵配送システム、量子リソグラフィー、量子計算など、量子情報科学分野に幅広い用途がある。特に単一光子源は、古典的な減衰させたレーザーパルスを利用した鍵配送より優れていることが実証されている。個々の分子、窒素空孔中心またはドーパント原子を利用した場合は、低い発光レート、急速な飽和、成熟したキャビティ技術がないといった理由で、かなり非効率的である。単一光子源の設計として有望なのは、高Qマイクロキャビティ技術とアクティブエミッターとしての量子ドットの組み合わせである。これまでのところ、測定された最も高い単一光子レートは、エッチングにより作成されたマイクロピラーを使用した場合の約<f>200 <roman>kHz</roman></f> である。今回我々は、励起子暗状態の抑制により単一光子放出レート4.0 MHz(第1レンズへは31 MHz、抽出効率38%)を実現した量子ドット単一光子源を実証した。さらに、我々のマイクロキャビティ設計により、機械的安定性が得られ、エミッター/モード共振と偏光状態の電圧制御調節が可能になる。</p> Full text PDF 目次へ戻る