サブフェムト秒タイミングジッターをもつ数百メートルおよび数百テラヘルツにわたるコヒーレント光リンク

最近の安定化レーザーの発展によって、スペクトル純度1 Hz未満の極めて安定した光発振器がもたらされた。このような発振器は、今のところ輸送可能ではなく、単一周波数で動作する。その全潜在能力を実現するためには、高コヒーレントな周波数ダイバーシティ方式光ファイバーネットワークによって、光信号を忠実に遠隔地まで伝達し、異なる光周波数に変換する必要がある。今回我々は、エルビウムファイバーとTi:サファイアレーザーを基にした光周波数コム、安定化光ファイバーリンク、共振器安定化レーザーから構成されるそのようなコヒーレントネットワークを示す。我々は光キャリアを750 mの光ファイバーにわたってコヒーレントに伝送した。波長は657、767、1,126および1,535 nmに変換され、総タイミングジッターは590アト秒、周波数不安定度は195 THzキャリアの場合1 sで12 mHzおよび1000 sで250 µHzであった。また、この初めての2つの周波数コムのリモート同期化によって、ファイバー周波数コムの相対安定度が30倍向上したことも示された。