In This Issue 光が力を見せつける 2007年7月1日 Nature Photonics 1, 7 doi: 10.1038/JnphotonInThisIssue57525 表面にぶつかる光子によって加えられる力の影響は、通常は注目されない。しかし、関与する構造体が非常に小さい場合はこれに当てはまらない。カリフォルニア工科大学のM Eichenfieldらは、光場を利用して、張られた導波路を動かす小型光機械システムを作製した。直径約1マイクロメートルのシリカファイバーが、2つの固定点間に張られており、円筒型光共振器の縁付近を通っている。そのファイバーを通過する光は、場が蓄積された共振器へと結合し、次に、張られた導波路を引き付ける。この動きは、顕微鏡下で観察可能であるが、そのシステムの光学特性の変化からも検出可能である。光が導波路から共振器へ結合する効率は、それらの距離と関係しており、距離が近づくと結合が変化し、導波路の伝送に影響を及ぼす。ファイバーに2.5 mWの光パワーを通過させると、1.1 μmの変位が生じる。Eichenfieldらのチームは、単純な全光チューナブルフィルターを実証することによってこの効果の有用性を強調している。 Full text PDF 目次へ戻る