Letter 電気光学的に調整可能なニオブ酸リチウムのマイクロリング共振器 2007年7月1日 Nature Photonics 1, 7 doi: 10.1038/nphoton.2007.93 <p>光微小共振器は、近年、フォトニクス界でますます注目を集めている<bibr rid="b1"/>。その用途は、量子電気力学からセンサや光通信システム用フィルタリングデバイスまで多岐にわたり、光通信システムにおいては、光微小共振器はおそらく不可欠な構成要素となる<bibr rid="b2"/>。より高度な新しい機能が得られる可能性があるので、共振器において非線形特性と電気光学的特性を融合させることは、非常に興味深い課題である。ニオブ酸リチウムは優れた候補材料であり、電気光学用および非線形光学用の選択肢として認められている。今回我々は、厚さが1マイクロメートル未満のニオブ酸リチウム薄膜中にマイクロリング光共振器を初めて実現したことについて報告する。ベンゾシクロブテンを用いた改良型結晶イオンスライシング・ボンディング法(crystal-ion-slicing and bonding technique)により、高屈折率差膜を作製した。リングの半径は<I>R</I>= 100 µmであり、電気光学効果を利用して透過スペクトルを調整した。これらの結果は、チップスケールの集積光デバイスや非線形光微小共振器へのニオブ酸リチウムの使用に新しい可能性を開くものである。</p> Full text PDF 目次へ戻る