Letter ミラーレス光パラメトリック発振器 2007年8月1日 Nature Photonics 1, 8 doi: 10.1038/nphoton.2007.137 <p>対向伝搬する光子同士のパラメトリック相互作用には、自動的に分布帰還が生じ、したがって例えばミラーレス光パラメトリック発振器などのコヒーレントかつ調節可能な新しい放射光源が実現されるという特異な性質がある。このデバイスはアラインメントや二次非線形媒質自体以外の光学素子が不要である。今回我々は、そのような発振器の初の実験的実証について報告する。これは、サブマイクロメートルの周期性を持つ非線形フォトニック構造における擬似位相整合によって実現可能になった。この種の発振器は理論的に可能なものとして広く議論されてきた。この発信器は、近赤外において信号波、中赤外においてアイドラー波を発生させ、特異で有用なスペクトル特性を示す。この発振器の信号は本質的にポンプスペクトルの波長をシフトしたレプリカであり、アイドラー波のバンド幅はポンプ波より2桁狭い。また、温度変動に対する出力波長の感度も非常に低い。</p> Full text PDF 目次へ戻る