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波長スケールの定在波集積フーリエ変換分光分析

Nature Photonics 1, 8 doi: 10.1038/nphoton.2007.138

<p>分光分析は、光-物質相互作用を調べる一般的な物理分析法である。しかし、既存の分光器の設計は複雑なため、単純化と小型化が困難である。単純化と小型化は、両者ともマイクロ技術やナノ技術への応用に極めて重要であり、現在集中的な研究が進められている。定在波集積フーリエ変換分光分析(SWIFTS)は、(Gabriel Lippmannのカラー写真法に見られるような)反射や対向伝搬干渉現象に起因する定在波の直接強度検出を利用した方法であり、この欠点を克服できると期待されている。今回我々は、光ナノプローブを使用して導波路のエバネッセント定在波を直接サンプリングする新しい光近接場検出法に基づくSWIFTSを利用した分光器を提示する。我々は、集積光学を併用して分光器の体積を数百立方波長まで低減する方法について報告する。これは、SWIFTSを利用して、マイクロ分光器が欠かせない用途に適した超小型1次元集積分光器を作成する初の試みである。</p>

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