Letter

100を超えるスペクトルコムラインの光学的任意波形処理

Nature Photonics 1, 8 doi: 10.1038/nphoton.2007.139

<p> ユーザ指定の超短パルス場を光学フーリエ成分の並列操作によって合成するパルス整形技術は、現在幅広く採用されている。周波数安定化スペクトルラインのコムを発生するモードロックレーザーは、周波数計測学に革新的進歩をもたらした。しかし最近まで、パルス整形器は、低スペクトル分解能でスペクトルラインをまとめて扱っていた。スペクトルラインを個々に分解・操作するラインごとのパルス整形(line-by-line pulse shaping)は、パルス整形と周波数コムの利点を同時に活かす根本的に新しい光学的任意波形生成法につながる。今回我々は、100を超えるスペクトルラインについて、ラインごとのプログラム可能な整形(programmable line-by-line shaping)を実証した。これは、高い波形複雑度を目指すスケーリングにおける有意義な一歩となる。光学的任意波形生成は、光科学(例えば、コムに基づく時間周波数分光法のコヒーレント制御の一般化を可能にする)と工業技術(スペクトル拡散光通信や光検出・測距(ライダー)用の新しい真にコヒーレントな多波長処理の概念を可能にする)の両者に影響をもたらす見込みがある。</p>

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