In This Issue
カスケードの便利さ
Nature Photonics 1, 9 doi: 10.1038/JnphotonInThisIssue60042
解決策は、電子がある量子井戸エネルギーレベルから別のレベルへと移動するいわゆるバンド内遷移を活用するよう設計されたいわゆる量子カスケードレーザー(QCL)にあるかもしれない。半導体の直接遷移の場合に通常放出されうる光よりはるかに長波長の光を放出する半導体光源の設計が、QCLによって可能となる。今月号では、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のB Williamsが、テラヘルツ光源としてのQCLの開発について概説する。最初のデバイスが実証されてからちょうど6年で、テラヘルツQCLは現在ミリワットの連続波光を発生できる段階にまで進歩している。幅広い応用を目指す上では朗報である。