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赤外光から可視光への高利得アップコンバージョン発光フォトトランジスター
Nature Photonics 10, 2 doi: 10.1038/nphoton.2015.270
赤外量子ドット光検出器と有機発光ダイオードを集積して作られる、赤外光から可視光へのアップコンバージョンデバイスによって、安価でピクセルフリーの赤外イメージングを実現する手段が得られる可能性がある。しかし、そうしたデバイスで、実用的用途に使えるほど効率が高いものを作るのは容易ではない。今回我々は、最大1×105%の外部量子効率と、1.2×1013 Jonesの検出能を持つ、ソース電極が多孔金属の高利得縦型フォトトランジスターについて報告する。このフォトトランジスターに燐光有機発光ダイオードを組み込むことによって、光子–光子変換効率が1,000%を超える、赤外光から可視光へのアップコンバージョン発光フォトトランジスターが実証された。