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完全再構成可能なフォトニック集積信号処理デバイス
Nature Photonics 10, 3 doi: 10.1038/nphoton.2015.281
フォトニック信号処理は、電子デバイスに固有の速度限界を克服する解決策と考えられてきた。ここ数年、実にさまざまなフォトニック集積信号処理デバイスが提案されてきたが、それらは、汎用大規模フォトニック信号処理デバイスの実現に必要な特徴である、再構成可能性が制限されることが多かった。今回我々は、InP–InGaAsP材料系を利用した完全再構成可能なフォトニック集積信号処理デバイスを報告し、実験的に実証している。今回提案したフォトニック信号処理デバイスは、時間積分、時間微分、ヒルベルト変換などの再構成可能な信号処理機能を実行できる。この再構成可能性は、信号処理デバイスの能動部品への注入電流を制御することによって実現される。今回の実証結果は、チップスケールの完全プログラマブル全光信号処理に大きな可能性があることを示唆している。