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近接場誘電体散乱によって促進される白金ナノ粒子の光吸収

Nature Photonics 10, 7 doi: 10.1038/nphoton.2016.76

近年、さまざまな用途向けに金属の光学特性を調節することに大きな関心が寄せられている。はっきりした吸収ピークを持つプラズモニック金属(主にAuとAg)は、十分に調べられているが、対照的に、微小Ptナノ粒子(大きさ10 nm未満)の可視スペクトル域の吸収ピークの調節は、粒子サイズを大きくせずに行うことが難しく、大きな課題となっている。今回我々は、粒子サイズを変化させる代わりに誘電環境を調節することによって、担持されたPtナノ粒子の可視スペクトル域の吸収ピークを調節する新しい光吸収モデルを初めて報告する。このモデルでは、Ptナノ粒子は、球状SiO2担体の誘電体表面の近接場において散乱光を吸収するため、明確な可視光吸収ピークを示し、光触媒酸化還元反応を駆動する。今回の発見は、太陽エネルギー変換用の可視光光子吸収体としてのPtナノ粒子の利用に向けて、新たに有望な道を開く可能性がある。

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