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原子蛍光による実時間近接場テラヘルツイメージング

Nature Photonics 11, 1 doi: 10.1038/nphoton.2016.214

テラヘルツ(THz)近接場イメージングは、ビーム伝搬の基礎的研究からメタマテリアルや導波路の特性評価まで、広く応用されている分野である。回折限界を破るには、ラスター構造や、放射波長より短い長さスケールの検出器が使われることが多く、THz領域では、散乱チップや開口を含む多数の技術を使って実現されている。もう一つの方法として、THz場を光波長へマッピングして可視光をイメージングすれば、局所プローブを走査する必要がなくなり、画像収集時間が短くなる。今回我々は、高励起リュードベリ原子の気体を使ったTHz場から光への変換を報告する。我々は、THz場に誘起された蛍光を収集することによって、THz定在波の実時間画像を示し、よく知られた原子特性を使って、THz場強度を較正している。

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