絶対タイミング雑音がゼプト秒レベルのフォトニックマイクロ波信号

高周波（RF）波形のフォトニック合成には、光学の利点をマイクロ波の世界にもたらす能力があるため、比類ないマイクロ波純度の探求が再開された。今回我々は、低雑音ファイバー系周波数コムと最先端の光検出法によって、光基準信号とマイクロ波信号の間の周波数安定度の高忠実度移動を行った。我々は、分数周波数安定度が1 sにおいて6.5 × 10 ⁻¹⁶以下で、タイミング雑音レベルが41 zs Hz^−1/2以下（位相雑音が12 GHz搬送波に対して−173 dBc Hz⁻¹以下）の最も純粋なマイクロ波信号が生成されることを実証している。これは、既存のマイクロ波源よりも性能が優れており、最先端のマイクロ波を生成する新時代を約束するものである。生成されたマイクロ波の評価は、検出雑音が最も低いヘテロダイン式相互相関方式によって行われている。こうした前例のないレベルの純度は、レーダーシステム、通信、時間周波数計測などの領域に影響を及ぼす可能性がある。今回開発した測定法は、広範囲の信号の評価に有益なものになり得る。