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二色場による相対論的電子バンチのアト秒制御の実験的観測

Nature Photonics 11, 1 doi: 10.1038/nphoton.2016.239

相対論的に強いレーザー物質相互作用の際のエネルギー結合は、事前に形成されたプラズマ–真空境界で強く駆動される電子のアト秒運動にエンコードされる。この運動を調べ制御することによって、極端レーザープラズマ科学の最先端の現象(レーザー駆動イオン加速や高強度アト秒パルス生成、ウォームデンスマターを生成し調べるための高効率エネルギー結合など)をはじめとする多くの光–物質相互作用現象を支配する微視的過程の細部を明らかにできる。今回我々は、駆動レーザーの第二高調波で動作するもう1つのレーザービームの相対位相を精密に調節することによって、固体標的との相互作用時に形成される相対論的電子バンチの軌跡をアト秒スケールで制御できることを実験的に実証している。我々は、結果として高調波収率の大幅な増大を観測した。このことは、超高強度極端紫外アト秒放射の光源が原子や分子のポンプ–プローブ実験に用いられる可能性を示唆している。

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