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モノリシック集積フォトニックマイクロ波フィルター
Nature Photonics 11, 2 doi: 10.1038/nphoton.2016.233
ますます増えているワイヤレスネットワークの容量に対する要求に応じるには、高周波スペクトルのより高周波側の領域を利用し、セルサイズを小さくするとともに、高周波セグメントとファイバーセグメントを滑らかに接続できる、より小型でアジャイルな電力効率の良い基地局が必要である。完全に機能的なマイクロ波フォトニックチップは、こうした目標を達成しようとする試みにおける有望な候補である。最近、さまざまな技術分野において多くの集積マイクロ波フォトニックチップが報告されているが、我々が知る限りでは、主要な能動オプトエレクトロニクス部品と受動オプトエレクトロニクス部品を全てモノリシックに集積したものはない。今回我々は、リン化インジウムチップにモノリシックに集積した調整可能なマイクロ波フォトニックフィルターを初めて実証したことを報告する。この再構成できる高周波フォトニックフィルターは、必要な素子(例えば、レーザー、変調器、光検出器)を全て備え、制御電流によって応答を調整できる。今回の結果は、プログラム可能な集積マイクロ波フォトニックプロセッサの実現可能性を示す重要なステップである。