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通常のレーザーダイオードによる狭線幅レーザー発振とソリトンカーマイクロコム

Nature Photonics 12, 11 doi: 10.1038/s41566-018-0277-2

狭線幅レーザーと、モード同期レーザーで生成された光周波数コムは、光周波数計測に大きな進歩をもたらした。小さな結晶や集積されたリング型光微小共振器におけるソリトンカー周波数コムの出現は、学術研究と産業応用に新たな展望をもたらしている。しかし、こうしたコムは、元来想定されていたように、狭線幅の単一周波数ポンプレーザーを必要とする。今回我々は、微小共振器に自己注入同期した、費用効果の高い数百ミリワットレベルの通常の広帯域ファブリーペロー・レーザーダイオードが、強力な単一周波数の超狭線幅光源に効率よく変わり、コヒーレントソリトンコム発振器にさらに変わり得ることを実証している。今回の知見は、大量生産用の、安価で最も小さい高コヒーレントレーザー、周波数コム源、コムベースのデバイスへの道を開く。

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