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有機ホウ素系発光材料による幅狭かつ深青色の有機発光ダイオード

Nature Photonics 13, 10 doi: 10.1038/s41566-019-0476-5

スペクトル幅の狭い発光を示す発光材料は、フルカラーディスプレイに不可欠である。今回我々は、半値幅がわずか14 nmの超高純度青色発光を示す熱活性化遅延蛍光材料について報告する。この発光材料は、2つのホウ素原子と4つの窒素原子でつながれた5つのベンゼン環と2つのジフェニルアミノ置換基からなる。ホウ素原子と窒素原子の多重共鳴効果が、異なる原子上での最高被占分子軌道と最低空分子軌道の著しい局在化を誘起し、基底状態(S0)と一重項励起状態(S1)の間の振電相互作用だけでなく、S1状態と三重項励起状態(T1)の間のエネルギーギャップも最小限に抑制する。この発光材料を用いた有機発光ダイオードデバイスは、波長が469 nmで半値幅が18 nmの発光を示し、その外部量子効率は最大で34.4%、輝度1000 cd m−2で26.0%であった。

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