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3個の単一光子の干渉による3つの量子メモリーのエンタングルメント

Nature Photonics 13, 3 doi: 10.1038/s41566-018-0342-x

量子インターネット開発の中間段階としての量子メモリーネットワークによって、多くの重要な応用が可能になる。離れた量子メモリーを接続し、エンタングルさせるには光子を用いるのが最善である。これまでの実験では、光子干渉によって2つのメモリーノードのエンタングルメントが実現されている。離れた多くの量子ノードをエンタングルさせることによって、この到達水準を超えることが強く求められている。今回我々は、3個の光子の干渉による、3つの離れた量子メモリーのエンタングルメントを報告する。我々は、レーザー冷却された原子集団を使い、リング共振器を利用してメモリーと光子のエンタングルメントの全体効率を高めている。我々は、3つの離れた装置からの3個の単一光子を干渉させることによって、3つのメモリーと3個の光子のエンタングルメントを生成している。次に、光子を測定し、フィードフォワードを適用することによって、3つのメモリー間の伝令付きエンタングルメントを実現している。今回の実験は、さらに大きく複雑な量子ネットワークを構築するための構成要素として利用できる可能性がある。

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