ポラリトン超流動体をねじる位相によって誘起されるジョセフソン渦

光の量子流体は、エネルギー効率の良い信号処理、超高感度干渉法、高温での量子シミュレーターのための新しいプラットフォームである。今回我々は、長いジョセフソン接合のボソン版を実現しジョセフソン渦の核生成を誘起する、大きなポラリトン凝縮体におけるトポロジカル励起の全光制御を実証している。凝縮体の境界に位相差を課すと、πラジアンの急峻な位相跳躍と密度のソリトン的な減少によって2つの拡張領域が隔てられ、秩序パラメーターが抑制された絶縁障壁が形成される。より高いポラリトン密度では超流動体挙動（急峻な位相跳躍ではなく系全体にわたる滑らかな位相勾配で特徴付けられる）が回復するが、これは障壁内のジョセフソン渦の核生成を介して起こる。今回の研究結果は、マクロスケールの量子系における素励起の散逸と安定性の理解に役立つ。