計算飛行時間拡散光トモグラフィー

拡散性の強い媒質を通したイメージングは未解決の課題であり、バイオイメージングと医用イメージングの応用では特に困難である。今回我々は、光子の空間分布データと全時間分布データの計算処理と組み合わせて、輸送平均自由行程の80倍以上という拡散性の強い媒質内 部に埋め込まれた物体のイメージングを可能にする、単一光子飛行時間カメラに基づく方法を提案している。この手法は、非接触で、必要な取得時間が1秒であるため、Hzのフレームレートのイメージングが可能になる。イメージング深度はヒト組織の数センチメートルに相当し、原理証明としての深部のイメージングを可能にする。