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超広帯域プラズモン変調器を使った無線通信におけるテラヘルツから光への変換

Nature Photonics 13, 8 doi: 10.1038/s41566-019-0475-6

将来の無線通信ネットワークは、リンクあたり数十から数百ギガビット(Gbit) s−1のデータ転送速度を扱う必要があり、割り当てられていないテラヘルツ(THz)スペクトルの搬送波周波数が必要である。この状況において、既存のファイバー・光インフラへのTHzリンクのシームレスな統合は、無線通信固有の携帯性と柔軟性という利点と、光通信システムの信頼性がありほぼ無限の容量を補完するのに非常に重要である。技術的レベルでは、これには、THz領域と光領域の間でデータストリームを直接変換する新たなデバイスと信号処理概念が必要である。今回我々は、無線受信機でのTHzから光への(T/O)直接変換を使って、ファイバー・光ネットワークにシームレスに統合されるThzリンクを実証している。我々は、16 m長の無線リンクにわたって0.2885 THzの搬送波で伝送される50Gbit s−1データストリームをT/O変換するために、3 dB帯域幅が0.36 THzを超える超広帯域シリコン・プラズモン変調器を開発している。無線送信機での光からTHzへの(O/T)変換には、単一走行キャリアフォトダイオードでのフォトミキシングを用いている。

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