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透明媒質内部でのペロブスカイト量子ドットの可逆的な3Dレーザー印刷

Nature Photonics 14, 2 doi: 10.1038/s41566-019-0538-8

半導体の三次元(3D)パターニングは、オプトエレクトロニクスの新しい機能性や応用を探索するのに潜在的に重要である。今回我々は、フェムト秒レーザーを使って、透明なガラス材料内部にペロブスカイト量子ドット(QD)の3Dパターンをオンデマンドで書き込めることを示す。ペロブスカイトに固有のイオン性と低い形成エネルギーを利用すると、フェムト秒レーザー照射と熱アニーリングを通して、発光性の高いCsPbBr3 QDをin situで可逆的に作製し分解することができた。このパターンの書き込みと消去は多くのサイクル繰り返すことができ、発光性QDは無機ガラスマトリックスによって十分に保護され、大容量の光学データストレージ、情報の暗号化、3Dの芸術作品などへ応用できる可能性がある安定なペロブスカイトQDが得られた。

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