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高散乱組織を通した蛍光機能信号の読み出し

Nature Photonics 14, 6 doi: 10.1038/s41566-020-0612-2

蛍光は、哺乳類の脳における情報処理を調べる強力な手段である。しかし、神経組織は非常に不均質であるため、光を通さない。散乱光除去、オプティカルセクショニング、局所励起を行う非侵襲的方法や侵襲的手法が広範に開発されているが、弾道領域外で高散乱層を通して活動を非侵襲的に光学記録することは、今のところ不可能である。今回我々は、行列因数分解アルゴリズムを利用して、時系列の低コントラスト蛍光スペックルパターンからこの情報を分離することによって、高散乱性骨組織の下方に位置する時間変動蛍光源からの機能信号を効率的に取り出せることを示す。

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