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高効率かつ長寿命の深青色有機発光ダイオード
Nature Photonics 15, 3 doi: 10.1038/s41566-021-00763-5
深青色有機発光ダイオードにおいて、高効率と長寿命を同時に実現することは困難である。今回我々は、新設計の青色熱活性化遅延蛍光(TADF)材料と三重項励起子リサイクルプロトコルを組み合わせることによってこの目標の達成を目指した、TADF有機発光ダイオードについて報告する。2つのTADF材料(1つは分散材料でもう1つは発光材料)がホストにドープされ、三重項励起子分散TADFデバイスが形成された。一重項励起子は、カスケードエネルギー移動によってホストから分散TADF材料を経て発光体に移動した。一方、三重項励起子は、低三重項エネルギーホストと分散TADF材料の間の三重項励起子リサイクル過程によって一重項励起子として発光体へと移動した。作製した三重項励起子分散TADFデバイスは、33.5 ± 0.1という高い外部量子効率、400 cd A–1を超える色座標補正電流効率、5000時間を超える寿命、0.10未満のy色座標を達成した。